「情報はフリーになりたがる」と言った人

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08/25/2009 by kaztaira

ネットの情報はタダであるべきか、有料であるべきか。そんな議論の際に、必ずといっていいほど引用されるの

stewart_brandが、「情報はフリーになりたがる(Information Wants to Be Free)」という言葉です。スチュアート・ブランドという人が25年も前に使ったのですが、いまだに多くの人の口をついて出てきます。

 

もともとは1984年のハッカーズ・コンファレンスのスピーチでの言葉のようですが、後に出版された著書「メディアラボ」(1988年、室謙二・麻生九美訳、福武書店)にも記載があります。  「情報はタダになりたがる。   情報は同時に、高価にもなりたがっている。   情報がタダになりたがっているのは、情報をばらまくことも、コピーすることも、そして集めて一つにすることも、どんどんと安くなってきて、もはやメーターで計れないほどだからである。

 

また、情報が高価になりたがっているのは、情報そのものが、受け取る側にとってはかりしれない価値があるものになる可能性があるからだ。そしてこの二つの緊張状態が、なくなることはない」

 

そして、「情報は自由をもとめる」とも言っています。  「フリー」の持つ二つの意味を説明するのに、英語では「フリー(無料)ビール」のフリーと、「フリースピーチ(言論の自由)」のフリー、という言い方をよくします。ブランドさんの「格言」は、この両方ともの意味を持つ言葉のようです。  60年代にはトリップフェスティバルというイベントを主催したり、70年代には「ホールアース・カタログ」というカウンターカルチャーを代表するような雑誌を出版したり、そして80年代には「ザ・ウェル」という電子掲示板を開設したり。コンピューターカルチャーとカウンターカルチャーの衝突現場にいたのが、このブランドさんです。

 

私は5年前、サンフランシスコでブランドさんをインタビューしたことがあります。場所は、ゴールデンゲート・ブリッジのたもとの陸軍基地跡地「プレシディオ」の中にあるオフィス。対岸のサウサリートの港で、ボートハウスに暮らすブランドさんは、BMWを駆って現れ、すごくカッコ良かったです。今は70歳。まもなく、新著も出るようです。

 

タダになりたがり、高価にもなりたがり、そして自由になりたがる。そのいちいちが、深くうなずいてしまう指摘です。メディアにいる人間としても、その言葉をもう一度かみしめたいと思います。

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