ニュースが私をみつける

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12/21/2009 by kaztaira

「それが重要なニュースなら、ニュースの方が私をみつける(”If the news is that important, it will find me”)」

 今年3月のニューヨーク・タイムズの記事の中に出てくるある大学生のフレーズが、春先、ひとしきりネットで話題になった。
 ウェブ時代の、ニュースと読者のあり方を言い当てているからだ。
 ニュースとはこれまで、朝夕、新聞に目を通し、雑誌をめくり、ラジオやテレビのニュース番組にチャンネルをあわせて、世の中でどんなことが起きているのか、自分に関係のある情報はないかを「探しにいく」ものだった。
 だが今、ニュースは既存のメディアが発信するものだけではない。そして、玉石取り混ぜた膨大な情報の中から、それを仕分けるフィルターの役割を果たすのが、ウェブの情報共有の仕組みだ。
 その仕組みに、しばしば「ソーシャル」ということばを使う。「フェイスブック」や「ミクシィ」などの交流サイトは、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)、「お気に入り(ブックマーク)」に登録したページを共有するサービスは、ソーシャル・ブックマーク。ブログやツイッターなども総称して、ソーシャル・メディアという言い方をしたりする。
 そういったサービスを通じて友人、知人、さらに様々な分野の専門家が、話題にしたいニュース、知っておくべきニュースを紹介してくれる。あるいは、誰とはわからない無数の利用者がリンク(もしくは短縮URLでのリンク)をし、ブックマークをすることが、結果的にニュースの「人気投票」となり、重要なニュースを自動でフィルターにかけてくれる。

 

 知っておくべきニュースは、向こうから「やってくる」。そう感じることは、確かにある。

 

そして、ますますその流れは加速するのだろう。

 

 そんなことを考えたのは、ネット系のニュースサイト「テッククランチ」で、このフィルター機能の未来像についての記事「リアルタイム検索を超えて:アンビエント・ストリームの夜明け(Beyond Realtime Search: The Dawning Of Ambient Streams)」を読んだからだ。

 「アンビエント」とは、普通あまりなじみのない言葉だが、アンビエント・ミュージックが「環境音楽」と訳されるように、「環境」という日本語があてられたりする。記事の中では、環境のように、生活の隅々にいきわたり、「私たちを探し当てる」リアルタイムの情報の流れを、アンビエント・ストリームと呼んでいる。
 ツイッターなどのリアルタイムの情報、ブログなどの蓄積された情報、全地球測位システム(GPS)機能などによる位置情報、そして友人などとの「ソーシャル」な情報。それが、ネットでの行動履歴などによってフィルターにかけられ、パソコンや携帯電話など、さまざまな画面を通じて、私たちのところに「やってくる」。
 「未来像」と書いたが、これは、すでにうねり始めている潮流といった方が正しい。
 「リアルタイム」「ソーシャル」「フィルター」は、このところしきりと取り上げられるキーワード。この記事は、その全体像についての、ひとつの見方を手際よくまとめている。

 テッククランチは日本語サイトもあるので、いずれそこに掲載されるのかもしれない。

 

update: 上記の記事は、テッククランチ日本語版で、「リアルタイム検索の向こう側:アンビエント・ストリームの夜明け」というタイトルでアップされていました。

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