「撤退」するのはグーグルか中国か

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01/14/2010 by kaztaira

昨日の「グーグルは中国を後にするか」について、もう少し。

 アサヒ・コムでも、「グーグルが中国撤退の可能性 ハッカー攻撃と検閲理由」「グーグル、中国での検索結果検閲を廃止へ–同国から撤退の可能性も」「米グーグルの中国事業撤退の可能性で情報収集中=中国政府高官」などの記事が掲載されている。
 ツイッターの共同創業者の一人、エバン・ウイリアムズ氏は、グーグルの「中国撤退検討」の発表を受けたツイッターで、「どのデータを見ても、昨日は、ツイッターの利用数がこれまでで一番だった(そして、今日はそれ以上だな)」と。
 おそらくはその予言通り、グーグルの発表後、ツイッターでは、「#googlecn」のハッシュタグ(キーワード)を使った投稿があふれかえり、その数は毎分数百にも。多くは中国語だった。「cn」は中国を示す国別ドメインで、ハッシュタグは、中国版グーグルのアドレス「www.google.cn」にちなんでいるのだろう。
 このハッシュタグのことは、CNN北京、東京支局長だったレベッカ・マッキノン氏のツイッター(とそのブログ)で知った。
 中国国内からのツイッターへの接続は難しいようなので、多くは国内にいる中国人の書き込みだろう。代理サーバーという機能や専用のソフトを使うことで、接続を「匿名化」するという手法なら、禁止サイトへの接続も可能かもしれない。だが、代理サーバー自体も禁止サイトとして登録され、「匿名化」された通信も検知して遮断していくだろうから、これは、取り締まり側との追いかけっこになる。
 カリフォルニア大学バークレー校のジャーナリズム大学院非常勤教授、シャオ・チエン氏が運営する中国関連のニュースサイト「チャイナ・デジタル・タイムズ」が、ツイッターへの中国語の書き込みを英訳して、まとめている。タイトルは、「中国から撤退しようというグーグルが問題なのではない。中国が、世界から撤退しようとしていることだ」。紹介されている書き込みの一節だ。
 クリントン国務長官は、今回の事態についてグーグルから説明を受け、「深刻な懸念と疑問を抱いている」とし、中国政府に説明を求める、との声明を出した。「中国撤退検討」の表明は、オバマ政権と歩調をあわせているということだが、そもそもグーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は、08年の米大統領選期間中から、個人としてオバマ大統領の支持を表明し、政権入りすら取りざたされていた関係だ。
 また、この日、グーグルは「Gメール」について、これまではオプションだった暗号化通信を、初期設定から暗号化対応する、と発表した「Gメール」への攻撃を受けてのことだろう。「偶然の一致ではないね」と、ネット検閲に詳しいハーバード大法科大学院バークマンセンター教授のジョナサン・ジットレイン氏。
 グーグルの表明後、グーグル株は下げ、中国検索市場で8割に迫る占有率を誇る「百度(バイドゥ)」株は上がったとロイター通信「世界を変えるのは、タダじゃない」と、著名ブロガーのロバート・スコーブル氏。
 余波は続いている。
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