グーグルへの攻撃は中国の学校から

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02/20/2010 by kaztaira

昨日、目についたニュースは、ニューヨーク・タイムズのジョン・マーコフ記者デビッド・バルボザ記者の連名のこの特ダネだ。

 「中国の2校、サイバー攻撃に関与
 「グーグルは中国を後にするか」などで取り上げてきた、グーグルなどハイテク企業への中国発とされるサイバー攻撃。攻撃の経路は、台湾にあるサーバーまでは追跡できていたが、その先は明らかにされていなかった。
 記事は、攻撃に関与した組織として、コンピューター研究では有数の上海交通大学と、軍関連の職業訓練校、山東藍翔高級技工学校という中国の2つの学校が特定できた、と調査関係者の話として伝えている。攻撃があったのは12月。以前から時間をかけて仕組まれていたようだが、それがすでに4月ごろから始まっていた可能性がある、という。
 さらに、グーグルと同様のサイバー攻撃を受けた米軍関連企業のデータの解析では、攻撃経路の一つが、山東省の技工学校内にある、ウクライナ人教授のコンピューター学科に行き着いた、と記事は伝える。しかも、ここの学内ネットワークは、中国最大の検索サービス「百度(バイドゥ)」が管理している、という。
 記事の中で、交通大学のウェブ・セキュリティーを教える教授は、匿名で「それが本当だとしても驚かない。学生たちは、海外のウェブに普通に侵入したりしている」「でなければ大学のIPアドレスが乗っ取られたか。それも頻繁に起きる」と話す。
 これでもまだ、サイバー攻撃の「犯人」と中国政府の関与ははっきりしない。調査にあたる専門家や、オバマ政権内でも、この解析結果についての評価は分かれているという。
 「グーグルの『反撃』と『証拠』」でも紹介したが、この記事の執筆者の一人、マーコフ氏は、サンフランシスコ支局を拠点に、シリコンバレーを担当している著名な記者。ネット犯罪で知られるケビン・ミトニックを、コンピューターセキュリティー専門家、下村努氏が追いつめた逮捕劇を描く共著「テイクダウン―若き天才日本人学者vs超大物ハッカー」などでも知られる。下村氏の父はノーベル賞学者の下村脩氏。
 ちなみに、マーコフ氏には「パソコン創世『第3の神話』―カウンターカルチャーが育んだ夢」という近著もある。60年代のピッピー文化とハイテク文化が、シリコンバレーで交錯する様子を描いていて、とても面白い。【情報開示:といっても翻訳は同僚がしていて、出版前に私も原稿を読ませてもらったりしているので、ここはまったくの宣伝】
 いずれにしてもこの「グーグル攻撃事件」、まだまだ全体像が見えてこない。
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