新聞にできてiPadにできない事

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04/26/2010 by kaztaira

まず、息をのんで、まじまじと見入ってしまった。すごい。

 そして、新聞にできて、アイパッドにできないことを突き詰めて考えると、こういうことができるんだな、と思った。
 今日、4月26日の朝日新聞朝刊の見開きページに掲載された、井上雄彦さんの「作品」のことだ。
 A1サイズ。84センチ×60センチの、この大きさで、井上さんが墨と筆で描きおろした少年時代の宮本武蔵が目に飛び込んでくる。
 これは「井上雄彦 最後のマンガ展」の新聞広告なのだが、そこにある「情報」は、QRコードと、隅の方に小さくURL。それだけだ。
 A1のサイズを持つメディアである新聞でしか伝えられないコンテンツだ。画面9.7インチのアイパッドでは絶対できない。
 新しいツール、新しいプラットホームが出てくると、どうやってそこに乗っかっていくか、乗り遅れるな、とつい単線思考で先走りしてしまう。アイパッドにできて、新聞にできないことは何だ、動画か、音声か、ハイパーリンクか、そこにメディアの可能性がある、と。
 それはそれで大事な作業なのだが、新しい情報環境の中で、今あるメディアに広がる可能性を、おろそかにしがちだ。
 井上さんの新聞広告の新しい使い方は、6年前に「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でも試みられていて、その経緯は、佐藤尚之さんのベストセラー「明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法」(アスキー新書)に詳しい。
 メディア論のマントラ、「メディアはメッセージ」((C)マクルーハンさん)を改めて考えていく必要がありそうだ。
 今朝の井上さんの「作品」は、私にとって、そんなインパクトを持っていた。
 ◇    ◇
 ネットとメディアをテーマにした「メディア激変」を、平日の夕刊(と夕刊のない地域では翌朝刊)で長期連載中です。アサヒ・コムにも掲載。ツイッター(@asahi_media)でも発信しています。
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