「科学のイノベーション」を考える

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05/03/2010 by kaztaira

「リアルタイム」とか「スピード」とか、このブログも普段、気ぜわしい話になりがちだ。連休でもあり、すこし気の長いお話を。

 今年1月にこんなブログを書いた。「ネットは考え方をどう変えた?」。「情報はフリーになりたがる」といったスチュアート・ブランド氏や、ミュージシャンのブライアン・イーノ氏、並列スパコン「コネクションマシン」の開発で知られるダニエル・ヒリス氏、「ウェブ2.0」を提唱したティム・オライリー氏、理論物理学者のリサ・ランドール氏、ベストセラー「フリー」のクリス・アンダーソン氏ら159人(今みたら、172人に増えていた)が、「インターネットは、あなたの考え方をどう変えましたか?」という質問に回答を寄せている、という話題を紹介した。
 このうちブランド氏、イーノ氏、ヒリス氏らは、「1万年時計」の製作という、文字通り気の長いプロジェクトにかかわっている。ちなみに同氏らは、1万年を単位とする思考を提唱しているので、「2010年」とは書かず、「02010年」と表記する。
 そして、この回答者の一人、「ワイアード」誌の創刊当初からの編集者で、ブランド氏のカウンターカルチャー誌「ホール・アース・カタログ」の編集にもかかわっていたケビン・ケリー氏が書いた、こんなブログがあることを、ウェブサイト「ホットワイヤード」の創設編集長でもあるテックライター、ハワード・ラインゴールド氏のツイッターで知った。「科学的手法のイノベーション」。
 6年前の書き込みだが、今秋に出版予定の新著「テクノロジーが求めるもの(What Technology Wants)」のためのブログ「テックニウム(The Technium)」に掲載されている。
 「この半世紀を見渡し、科学的な研究手法におけるイノベーションを挙げるとすれば」。そんなケリー氏の質問に、PDP、VAXといったコンピューターの開発に携わったゴードン・ベル氏や、「利己的な遺伝子」のリチャード・ドーキンス氏、物理学者フリーマン・ダイソン氏、心理学者スティーブン・ピンカー氏、SF作家のブルース・スターリング氏ら16人が回答したものをまとめている。
 まず最初に挙げられるのが、「パーソナル・コンピューター(PC)」だ。これを推すのは進化生物学者のデビッド・ヒリス氏と天文・物理学者のジョン・バロー氏。「PCによって、統計分析やシミュレーションが科学に不可欠なものとなった」
 その「コンピューター・シミュレーション」を挙げるのはベル氏だ。
 「統計分析」はバロー氏、ドーキンズ氏、ヒリス氏、ピンカー氏。「大規模データベース」はベル氏、ダイソン氏、ピンカー氏が挙げる。
 そして「ウェブ」。「インターネットとウェブによって、科学は、個々人の活動から、高度な協同作業へと姿を変えた」とバロー氏。ベル氏も「ウェブ」を挙げる。
 さらに「検索エンジン」。人工生命の研究で知られるクリストファー・ラングトン氏は、「私たちの考え方や問題解決能力をまさしく『相転移』させるほどの変化を引き起こした」と言う。
 ほかにも「電子リポジトリ」「パターンマイニング」など、合わせて20項目が紹介されている。
 ご興味あれば、連休のおともに。
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