ツイッターの声は世論につながるか

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05/14/2010 by kaztaira

米人工知能学会(AAAI)の会報にこんな論文が出ているらしい。「ツイートから世論調査へ:時系列で見た書き込みのマインドと世論の関係

 

 テックニュースブログ「マッシャブル」の記事で知った。「ツイッターのデータは、世論調査に取って代わる?

 

 消費者意識と大統領の支持率について、関連したツイッターの書き込みを解析したところ、同時期の世論調査の結果と類似する結果が見られた、と米カーネギーメロン大のチームがまとめている。
 ブログのエントリーを解析して、ある企業、商品についての評判や「世論」を測定する、という技術やビジネスはすでにある。それをさらに、リアルタイムメディアであり、情報量も限られるツイッターで見ていくという試みだ。
 解析に使ったのは、2008年から2009年にかけての2年間のツイッターの投稿。これを1日あたり10万件から700万件という分量で採取したという。採取の単位に随分開きがあるが、それは50倍という、この間のツイッターの急拡大を反映しているようだ。
 サンプルのほとんどは、米国在住の利用者のもの。英語以外の投稿は、ほとんど解析できていないという。
 世論調査の方のデータは、消費者意識調査については、ミシガン大/ロイターのものや、ギャラップのものなど。オバマ大統領の支持率については、2009年のギャラップ調査と、2008年大統領選での世論調査会社「ポールスター」による、オバマ/マケイン両候補の支持率調査を使っている。
 ツイッターの解析では、消費者意識では「経済」「仕事」、支持率では「オバマ」「マケイン」というキーワードを含む投稿を選別。肯定的な表現、否定的な表現について、それぞれ1500程度の言葉のリストをつかって、それがどれぐらいあるかを調べた。
 で、その日ごとのデータと、消費者意識調査、支持率調査とくらべてみると――。
 これがかなりと割合で、同じ傾向が出た、というのだ。消費者意識調査で、見てみると、その増減の傾向が一致する割合は7割前後。しかも、意識変化の波が、すこし早めに出る傾向も見て取れるという。月単位でまとまる調査に比べれば、日々のツイッターの投稿解析が、変化の傾向を先取りできる、というのは確かにそうかもしれない。
 ただ、ツイッター解析も、キーワードによっては、公式調査との関連性がほとんど認められないものもあったという。
 また、支持率では、オバマ大統領の就任以来の支持率の下降傾向は、世論調査とツイッター解析で、7割超の相関関係が認められた、という。ただ、それに先立つ大統領選でのオバマ候補の支持率の傾向は、ツイッター解析との間には相関関係らしいものは認められなかったという。
 そして、「但し書きつきだが、大量のコストがかかる世論調査は、ネットから集められる単純なテキストデータの解析によって、補足され得る、あるいは取って代わられる可能性もあると言えよう」と結論づけている。
 ネットの声を、きちんとデータ的に可視化する。これは結構いま、大きくて大事なテーマだ。
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