グーグルが無線LAN通信を傍受

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05/15/2010 by kaztaira

グーグルは、世界規模で4年にわたり、無線LAN経由の通信内容の一部を傍受していたという。日本時間の15日午前6時前、公式ブログで公表した

 ニューヨーク・タイムズのブログCNETなど各メディアが報じている。
 グーグルは地図と連携させて実際の風景が360度のパノラマ写真で閲覧できる「ストリートビュー」というサービスを行っている。その風景写真を撮影する「ストリートビュー・カー」が、それとあわせて、無線LANのデータを収集していたのだという。
 収集していたのは、パソコンなど様々な端末を、無線を通じてネットに接続する機器「無線LANルーター」の情報だ。携帯電話でいえば基地局のようなものだ。その機器のネットワーク上の名前(SSID)、機器の識別番号(MACアドレス)のデータを集め、携帯端末の位置情報と連携させたサービス、例えば今いる場所の近くのレストラン紹介などに利用していたという。
 ただ、それだけではなかった。そのルーターとやりとりされる通信内容の一部も、同時に傍受するケースがあったのだという。無線LANを通じたメールなどのデータの一部を収集されていた可能性もある、ということだ。
 無線LANでは、通信内容が盗み見られないようにパスワードを使ったり、中身を暗号化したりする。だが、グーグルが傍受したのは、その設定をしていない、つまりパスワードも暗号化もされていない「裸」の状態の無線LAN通信だったという。
 また、グーグルは、「ストリートビュー・カー」は路上を移動しており、1秒間に5回程度、通信の周波数を自動的に変えるため、傍受したのは、通信の「断片」だと説明している。
 問題が発覚したのはドイツだ。
 グーグルは、今年末に予定しているドイツでのストリートビューの開始に向けて、同国の個人情報保護の監督機関との話し合いを続けている。
 その中で、無線LANルーターの情報を取得している事に、疑義が出た。ドイツ側からの問い合わせに対し、グーグルは先月末、SSIDとMACアドレスは取得しているが、個人情報や通信内容までは収集していない、と回答した
 ところが、「よく調べたら、通信内容を取得していた」と今回の訂正発表になったわけだ。
 しかもストリートビューのサービスが開始された当初から行っていたというから、話は世界規模になる。
 「どうしてこんなことが起きたのか?答えは単純、手違いです」
 無線LANデータ収集のためのプログラムのミスだという説明だ。
 ただ、通信内容の傍受が判明したため、ストリートビュー・カーによるデータ収集を中断。これまで蓄積したデータから、傍受データを分離し、削除に向けて、各国の個人情報保護の監督機関と連絡を取っているところだという。
 また、第三者機関に、問題のプログラムと収集されたデータ、およびその削除について検証を依頼し、社内的にも再発防止に向けた社内規定の見直しを行うという。
 さらに、無線LANデータの収集を一切取りやめる、とも述べている。
 ニューヨーク・タイムズのブログは、この件が、国によっては個人情報保護法令に触れる可能性も指摘している。
 日本の場合はどうだろう。
 あるとすれば、無線に関する電波法。傍受したデータを悪用すれば電波法違反に問われるだろうが、意図しない傍受自体は、法令違反にならないと言われている
 公式ブログによれば、グーグルが収集したデータは、パスワードのかかっていない通信だから、不正アクセス禁止法の対象でもなさそうだ。
 ただ、ストリートビューを巡っては、そのパノラマ画像に民家の軒先が写り込むなどして、プライバシーとの関わりが大きな議論を呼んできた経緯がある。うかつ、というレベルの話でないことは、間違いないだろう。
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