ビジネスに先立つ「価値」の話

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10/01/2010 by kaztaira

「ビジネスや利益を考える前に、まずどんな価値をつくり出せるのかに集中する」「人々の手助けになる、役立つことをするというのは、『マーケティング戦略』の一部なんだ」

 デニム姿のリラックスした様子のビズ・ストーンさん。30日に、東京・恵比寿のデジタルガレージであった「ザ・ニュー・コンテクスト・カンファレンス2010」で、このツイッター社共同創業者はそんな話をしていた。ユーストリームでも中継をしていたので、見ていた人もいるかもしれない。業界色と英語濃度のすごく濃いカンファレンスだ。

biz stone

シリコンバレーっぽい物言いだなと、楽しく聞けた。グーグルの物言いにもよく似ている。イノベーション(革新)が世界をよい方向に変えていく。その「よいこと」を「楽しく」、自分たちの手でやり抜く、という確信のある人間たちの言葉だ。ストーンさんは、グーグルにもいたことがあるから、なおさらなのかも知れない。

 もっとも、ツイッターのオフィスはサンフランシスコ。普通、シリコンバレーというと、アドビやイーベイのあるサンノゼ、アップルのクパチーノ、ヤフーのサニーベール、グーグルのマウンテンビュー、フェースブックのパロアルトあたりから、北はせいぜいオラクルのあるレッドウッドシティーとか、フォスターシティーぐらいの感じで、ユーチューブのあるサンブルーノ(サンフランシスコ国際空港の近く)とか、その先のサンフランシスコは、あまりシリコンバレーとはいわない。シリコンバレーという名称が、サンノゼ周辺を指すサンタクララバレーに由来するからだろう。
 もちろん、サンフランシスコにもITベンチャーはわんさとある。より広い「ベイエリア」(サンフランシスコ湾岸地域)っぽいという言い方のほうが、いいのかもしれない。

 

dc ncc2010

「みんながもっとつながっていけば、より共感できる社会になる。ツイッターのようなサービスを使って、開かれた形で情報を交換していけば、世界規模でポジティブな効果を与えることができる。このようなツールを手にして、私たち自身も、ある一つの国の市民から世界市民へと変わっていく。そして、私たちは心のレベルでつながり、よりよい未来をつくり上げることができるんだ」

 不思議なもので、日本語で読むとすこし浮世離れした雰囲気が出てくるが、英語で聞いていると、するすると頭に入る。私自身がベイエリア(シリコンバレー)にしばらく駐在していて、その空気につかっていたこともあるだろう。それにしても、その空気感は、あの地域のこの業界では、ごくごく普通な感じだ。
 壇上に映し出されていた「鳥の群れ」の写真。これこそ、ネットでつながった私たちの姿だという。個々の鳥同士のシンプルなリアルライムのコミュニケーションによって、まるでひとつの生命体の振る舞いのような動きを見せる。「ツイッターのようなツールを使い、今こそ私たちが一つになって考える時だ。よりよい未来をどうやってつくってゆくのかを」と、ストーンさんは締めくくった。
 サービスに文脈(コンテクスト)というか物語(ストーリー)がある、ということなのだろう。
 カンファレンスでは、こんな言葉も聞いた。「サービス(プロダクト)そのものがマーケティングだ」。マウンテンビュー発の人気サービス「エバーノート」のCEO、フィル・リービンさんの台詞だ。ベンチャーの世界のスピード感、利用者が抱える問題への洞察、開発の考え方など、この業界、あの地域の雰囲気が感じられる。
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