「起業家ジャーナリズム」とは

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10/07/2010 by kaztaira

すばらしい新聞界(ブレイブ・ニュース・ワールド)」と題した152ページの分厚いレポートがある。。タイトルの元ネタはもちろん、英作家オルダス・ハクスリーの逆ユートピア小説「すばらしい新世界(ブレイブ・ニュー・ワールド)」。先月13日に公開された。

 60年の歴史を持つ報道の自由に関する国際団体「国際新聞編集者協会(IPI 本部・ウイーン)」が、米フロリダのジャーナリズム教育・研究機関「ポインター研究所」とともに発行したもので、副題には「新たなメディアの地平を展望する」。メディア環境の激変を受けた世界各地の現状と、ジャーナリズム再生に向けた取り組みをまとめた、42本の文章からなる。
 編集長を務めたのは、ポインターで起業家(アントレプレナリアル)ジャーナリズムのプログラムを主導するビル・ミッチェルさんだ。起業家ジャーナリズムとは、聞き慣れない言葉かもしれない。
 ニューヨーク市立大ジャーナリズム大学院で、この起業家ジャーナリズムのプログラムを率いる教授で、「グーグル的思考」の著書もあるブロガー、ジェフ・ジャービスさんが「コモンズ」というサイトでこう定義している
 「新しい、持続可能なジャーナリズムの会社を立ち上げ、運営する能力。それはベンチャーかもしれないし、大企業の一部門かもしれない。だが、ジャーナリズムの未来はイノベーション(革新)からしか生まれないし、私たちはジャーナリズムを存続させるための手立てを見つける必要がある。しかもそれは、新しいビジネス環境に見合ったものでなければ(ここでパワーポイントが登場するところだろう―豊富<アバンダンス>の経済と不足<スケアシティ>の経済、リンク経済とインク経済、過程<プロセス>と製品<プロダクト>)。状況は根底から変わり、しかも後戻りはしない。私たちは成功モデルが必要だ。学生たちには、ビジネスの力学と技能、そしてメディアビジネスそのものについて教え、彼ら自身のビジネスを孵化させる手助けをしていく」
 つまり、その前提には、今のメディアビジネスのモデルは、すでに持続不可能だ、との考え方がある。
 このレポートを、IPIの年次総会で報告した際、編集長のミッチェルさんは、こう述べたという。
 「嘆きの日々は、すでに過去のもの。今わき起こっている取り組みは、ニュースの生き残りをかけ、さらに将来の繁栄につながていく手立てについて、極めて明確に焦点を絞ったものだ」
 世界各地から集められたその事例集が、このレポートだという。次回、その中身をかいつまんで紹介したい。
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