ジャーナリズムの「新世界」

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10/08/2010 by kaztaira

前回、「『起業家ジャーナリズム』とは」で簡単に触れた「国際新聞編集者協会」(IPI)とポインター研究所のレポート「すばらしい新聞界(ブレイブ・ニュース・ワールド)」。

 その中でも紹介したニューヨーク市立大ジャーナリズム大学院教授でブロガーのジェフ・ジャービスさんは、「サービスとしてのニュース(ニュース・アズ・ア・サービス)」という考え方を提唱している。
 ノースカロライナ大名誉教授フィル・メイヤーさんが著書「消えゆく新聞」によれば、米国で「最後の新聞」が発行されるのは2043年。そして、2007年のダボス会議で、世界最大の交流サービス(SNS)、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバークさんが、新聞業界関係者から「我々の新聞は、どうやったらコミュニティーをつくることができるのか」と助言を求められた時の回答:「無理」
 では、ジャーナリズムの未来は?
 一つの方向は、強力なデジタルへのシフトと、劇的にコスト低下をもたらしたウェブ技術の活用だ。以前、「制作費ゼロの新聞、2日で作る雑誌」でも紹介したが、経営危機をくぐり抜けた米メディア企業ジャーナル・レジスターは、新CEOジョン・ペイトンさんの「デジタル・ファースト、プリント・ラスト」のかけ声の中で、7月4日には、傘下18の日刊紙で、無料のウェブサービスのみを使って新聞製作を行ったという。
 「新聞は商品ですらない、と言おう。ジャーナリズムはサービス。そして過程であり、方向性を形づくっていくものだ。新聞への脅威とも受け止められている技術、つまりインターネットのおかげで、今やこのサービスは実に多様な広がりを見せ、新聞を新たな、これまで以上の存在に変えることができる。しかも低コストで。新聞がどうなるのかより、報道機関がコミュニティーとどんな関係を築きあげることができるのか。私たちは、それをこそ問うべきだろう」
 ジャービスさんが率いるジャーナリズム大学院の起業家(アントレプレナリアル)ジャーナリズムの生徒たちは、ニューヨーク・タイムズと協力して、ブルックリンの地域専門サイト「ザ・ローカル」を運営するなどの、具体的な取り組みも行っている

 ジャービスさんは言う。

「自らの強みに集中せよ。それ以外はリンクに委ねて」

(この項続く)

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