フェイスブックとスティング

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01/20/2011 by kaztaira

フェイスブックが本社の引っ越しを検討、とウォールストリート・ジャーナルが報じていた。その転居先が味わい深い。サン・マイクロシステムズの本社だったが入っていた場所だというのだ。

 フェイスブックは、ハーバード大学からシリコンバレーに移ってきた2004年の創業当時は、スタンフォード大学のすぐ近く、パロアルト市のバロンパークと言われるあたりの民家がオフィスだった。その後、パロアルトの目抜き通り、ユニバーシティー・アベニューに面したビルにオフィスを構える。
 この頃、私はシリコンバレーに駐在しており、その近くのアパートに住んでいて、オフィスの前もしょっちゅう通っていたはずだが、そんなベンチャーの名前など聞いたこともなかった。
 2004年当時、確かにソーシャル・ネットワークが花盛りだったが、フェイスブックに先行するリンクトインやフレンドスターといったサービスが有名で、私も誘われて、リンクトインや、ワシントンポスト紙と全米第2位だった新聞チェーン、ナイトリッダー(今はなき)が出資していたSNSのトライブ・ネットのアカウントはこの頃に取った覚えがある。新聞社もこんな時期からソーシャル戦略をとってはいたのだ・・・。
 ユーニバーシティー・アベニューのオフィスは、パロアルト駅のど真ん前で、ものすごくいい場所だ。あたり一帯、おしゃれなレストランや店がずらりと軒を連ねている。目と鼻の先には、1925年建設という名画劇場「スタンフォード・シアター」もある。幕間にパイプオルガン演奏があるすてきな劇場だ。ヒューレット・パッカードの共同創業者デビッド・パッカードの財団が80年代に買い取って改修したらしい。この近くに、「シリコンバレー発祥の地」という記念碑のある民家があるが、その家のガレージがヒューレット・パッカード起業の場所なのだそうだ。
 地元のパロアルト・ウィークリーによると、当初は1カ所だったフェイスブックのオフィスは手狭になり、通りの反対側とか、数ブロック圏内にいくつも分散させていたらしい。
 そして、2009年に現在のオフィスに引っ越しする。スタンフォード大のすぐ脇のスタンフォード・リサーチ・パークという場所で、かつてはヒューレット・パッカードが入っていた建物なのだという。この時約850人だった社員も今、パロアルトだけで1400人。ここも手狭になって、近くのページミル・ロードにも別オフィスを借りているという。
 今の本社の賃貸契約が2013年まで。で、転居先として名前が挙がっているのが、かつてのシリコンバレーの雄、グーグルのエリック・シュミットCEOがCTOを務めたこともあるサン・マイクロシステムズの本社ビルだ。フェイスブックが今の場所に引っ越したその2009年、サンはオラクルに買収されてしまった。
 サンの本社は、パロアルトの中心からちょっと離れていて、サンフランシスコ湾にかかるダンバートン橋のたもとの殺風景なところにある。広いは広いが、見渡す限り、まわりにはレストランも何もない。ユニバーシティー・アベニューのオフィスと比べたら、職場環境としては天と地ほどの違い。企業が成長するのも、考えものだ。
 なぜ、こんな話をしているのかというと、昨晩、武道館であったスティングの「シンフォニシティ・ワールド・ツアー」の最終日を見ながら、以前見たスティングのコンサートのことを思い出したからだ。
 それがフェイスブックが創業した2004年だった。マウンテンビュー市のグーグル本社からすぐのところにある屋外シアターで、スティングとアニー・レノックスがステージに立っていた。このコンサートの2カ月前、この年の8月にあったグーグルの株式上場が、シリコンバレー一番の話題だった。グルーグルの本社も、元はシリコングラフィックスの本社だった場所だ。
 その時から世界が良くなったのか、悪くなったのかは、よくわからないが、グーグルとフェイスブックの世界になったのは間違いない。
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