ソーシャル新時代のガイドライン

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09/05/2011 by kaztaira

米ワシントン・ポスト紙が、9月1日付けで記者のネット発信に関するガイドラインを公表した

 5200語を超える分量で、『あなたがメディア! ソーシャル新時代の情報術』の著者でジャーナリスト/ブロガーのダン・ギルモアさんは、自身のブログで「このうち5100語は余計だ」とも述べている。
 ただ、まさにソーシャルメディア時代に、既存メディアがどう向かい合っていくのかを考える上で、いい材料になっている。その基本的な姿勢は前書きの一文に表れている。「このガイドラインは、ポストの紙面をつくる上での規範としてきた記者ハンドブックの指針を置き換えるものではなく、あくまでそれを補足するものです」
 報道の基本は紙もデジタルも変わらない。だが、メディア環境が変われば、それに応じた身のこなし、考え方の変化も必要――土台となっているのは、要するにそういう考え方だ。これについては、程度の差こそあれ、多くの既存メディアで共有されているだろう(・・・そうあって欲しいが)。
 「情報源の取り扱い」「出典の明示」「ブログなどでの発信」「書きぶり」「ソーシャルメディアの取り扱い」「外部コンテンツの扱い」「訂正と告知」――個別の具体的なケースを一つ一つ検証し、言葉遣いから、外部の有害コンテンツへのリンクの可否など、時間をかけてまとめた苦労のあとが見て取れる、かなり実践的なガイドラインだ。
 ただ、公式ブログに投稿するたび、編集者に連絡を入れなければならない、あるいは複数の編集者の目を通したあとで公開するなど、手続き的にやや堅苦しい内容にはなっている(※ちなみにこのブログの投稿には、事前に編集者の手は入っていない。そこには、新聞記者としての常識の範囲内であれば、あとは個人の判断、という考え方があるのだろう・・・と理解している)。
 ダン・ギルモアさんはブログの中で、やや防衛的な色合いのポスト紙のガイドラインと対照的な、ネットへの取り組みに先進的な米新聞チェーン「ジャーナル・レジスター」のCEO、ジョン・ペイトンさんの「社員のソーシャルメディア利用ルール」という短いブログ投稿を引き合いに出している――。
 「 ジャーナル・レジスターの社員がソーシャルメディアを使う際のルールについて聞かれることがある。簡潔に、それを三つにまとめてみた:
  1.
  2.
  3.                             」
 ――つまり、自分なりのルールのもとで、思い通りにやってみればいい、ということだろう。
 これに対しギルモアさんは、自分流のこんな三つのルールをあげている。「1.人間的に 2.公正に 3.会社のルールは守る」。極めて常識的ではあるが、改めて確認しておきたいポイントではある。ギルモアさんは、さらにこう続ける。「そしてこのルールは、常に見直しを繰り返していく、なぜなら、私たちもまた、みんなが参加する会話の一部なのだから――それに、いずれにせよ、それ以外の選択肢などないのだから」
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