ビッグデータ時代のジャーナリズム

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04/23/2012 by kaztaira

今週、25日から29日までの5日間、イタリア・ペルージャで開かれるジャーナリズムの国際イベント「インターナショナル・ジャーナリズム・フェスティバル」に参加してくる。

 人口17万人足らずのこの街の名前は、中田英寿さんが所属したサッカーチームで知っている人も多いだろう。行ったことがある同僚によると、こぢんまりした街らしい。
 ここで2007年から毎年、開催されているのが「フェスティバル」。地元ジャーナリストが立ち上げ、これまでにアル・ゴア元米副大統領や、ピュリツァー賞ジャーナリストのシーモア・ハーシュ氏らも登壇しているという。
 5日間で開催されるプログラムの数は217、登壇者の数は515人、プレス登録の数は約300人。運営には、イタリアを中心に250人のボランティアも携わっている。アルジャジーラやコロンビア・ジャーナリズム・レビュー、グローバルボイス、ワイアード、ラ・レプブリカなど、渋いところがメディアパートナーに名を連ねる。
 217にのぼるプログラムの内容は多彩だが、共通するのは〝ネット時代のジャーナリズムとテクノロジー〟という問題意識だ。中でも、今年のトピックとして取り上げられているのが「データジャーナリズム」。
 データジャーナリズムについては、このブログでも、「ハックとハッカーの違いについて」、「やってみたデータジャーナリズム」、「ビッグデータに舵切る米国」などで折りに触れて取り上げてきた。
 ネットの広がりによって、これまでとは比べものにならない大量のデータがあふれ出しているビッグデータ時代。その中でジャーナリズムが、テクノロジーを活用して可能性を切りひらいていく。そんな先進的な取り組みがデータジャーナリズムと総称されている。
 今回の「フェスティバル」は、特に「ハックとハッカーの違いについて」で紹介した「ハックス/ハッカーズ」の共同設立者、米ニューヨーク・タイムズのアロン・フィルホファー氏、それに英ガーディアンのサイモン・ロジャーズ氏ら、データジャーナリズムを主導するジャーナリストたちが参加し、パネルディスカッションやワークショップを実施する。
 この時代にジャーナリズムはどう変わっていくべきか。「データ」は、大きな可能性として、世界的に注目を集めている。まさに、その最先端のテーマを巡って議論が交わされるはずだ。
 また、昨年11月、ロンドンで開催された「モジラ・フェスティバル」をきっかけに、フィルホファー氏やロジャーズ氏らを含む欧州ジャーナリズムセンターとオープンナレッジ財団を中心に取りまとめが進んでいた「データジャーナリズム・ハンドブック」も、ペルージャのフェスティバルで公開される見通しだという。
 このほかにも、「アラブの春」のツイッターのキュレーションで知られる米ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)のアンディ・カービン氏や、反ネットユートピアの論客、エフゲニー・モロゾフ氏、調査報道ジャーナリストとして知られるヘザー・ブルック氏など、s業界筋の著名人も登壇する予定だ。

 

 楽しみなイベントだ。

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