実体験した学びの新潮流「MOOC(ムーク)」

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12/16/2012 by kaztaira

「データジャーナリズムをネットで学ぶ」でも紹介したデータジャーナリズムの6週間のオンライン講座「インフォグラフとデータビジュアル化入門」が終了した。

Government Debtここに掲載したのは「卒業制作」。

6週間のオンライン講座というと、各週のテーマごとの講義ビデオを見て、課題の文献を読み、レポートを提出する、というスタイルをイメージする。基本形はその通りなのだけれど、やってみた実感としては「講座」というよりは「ソーシャルな参加型イベント」だった。

これは、テキサス大学のナイトセンターによる今回の講座に限らず、「MOOC(ムーク)」と呼ばれるオンライン講座形式そのものの特徴でもあるようだ。

「MOOC(マッシブ・オープン・オンライン・コース=大規模公開オンライン講座)」という言葉は、少し前からちょっとしたブームにもなっている。テキサス大に限らず、米国では著名大学が続々参入しているようだ。

ニューヨーク・タイムズは「ムークの年」とまで言っている。さらに、ムークを提供するスタンフォード、MITなど大学発の有名どころの教育ベンチャー3社「Coursera(コーセラ)」「Udacity(ユーダシティ)」「edX(エデックス)」を紹介している。

「ムーク」はこれまでのオンライン講座と何が違うのか。端的に、大規模、無料、ソーシャル、コラボレーション、などの特徴が挙げられそうだ。

まず、大規模。コーセラにいたっては、登録者150万(!)だという。

「ムーク」の名付け親と言われるカナダのプリンスエドワードアイランド大学のデイブ・コルミエさんが、分かりやすく解説した動画がユーチューブにアップされている。

「結びつき、コラボする方法であり、学びのプロセスに積極的にかかわっていくのだ」とコルミエさん。「これはイベントなんだ」

参加型、そして分散型。参加型とは、様々なアイディアや課題の試作を持ち寄り、共有し、ディスカッションをするということ。分散型とは、受講者が使うプラットホームが、ムーク側が用意したサイトだけではないということだ。受講者自身のブログだったり、フェイスブックだったり、課題の提出もフリッカーやドロップボックス、グーグルドックスを使ったり、と講座が外部のネットワークへと拡散していく。

課題を互いにランク付けし、コメントしあう。その中で、気づきも得ることができる。人とプラットホームを含めたネットワークで学ぶ、という感覚だ。なかには、講座をまとめたノートを共有してくれる人までいる(笑)。

ムークという形態そのものが、一つの「メディア」なのだろうと思う。

6週間、週末に時間をつくって課題をこなすのは、それなりに骨もおれるが、でも、かなり楽しかった。

先生だった、マイアミ大学のアルベルト・カイロさんのインタビュー記事が出ている。
受講者の評判もよかったようで、年明けに始まる第二弾の講座には、登録者だけでも2000人以上が参加した今回の倍、4000人以上がすでに登録しているという。

この6週間の講座で、課題などをきちんとこなしたと認定されれば、修了証がもらえる。これは有料で20ドル。ムークのビジネスモデルとしては、今のところこれが主な収入源となる。ただ、他のムークでも修了証までたどり着けるの2割程度とも言われており、私自身、修了証がもらえるかどうか怪しい。

そこが受講者のスケールをとっていく必要があるポイントなのだろう。

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