支援・犯人捜し・誤報:ボストン爆破テロ、(ソーシャル)メディアで起きたこと

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04/21/2013 by kaztaira

ボストンで起きた爆破テロ事件をめぐって、(ソーシャル)メディアで何が起きていたか。

救援、支援、犯人捜し、犯人取り違い、そしてメディアの誤報。かなりいろんなことが起きていた。

bagmenまず東日本大震災でもグーグルが立ち上げた安否確認サイト「パーソンファインダー」
Person Finder: Boston Marathon Explosions

事件発生から2時間足らずでサイトが立ち上がっている(現在は終了)。

さらにグーグルドライブ上にボランティアが立ち上げた被害者への支援提供情報のアグリゲーションページ(現在は終了)。
I have a place to offer – Boston Marathon explosion

ユーチューブには、ホワイトハウスやFBIなどの公式動画を集めた専用コーナーも開設された。

ボストン警察の公式ツイッターアカウントは特に、19日金曜日の夜9時前のこのツイートで各メディアに取り上げられた。「身柄確保!!!捜索終了。追跡完了。テロは終わった。正義が勝った。容疑者は拘束した

フォーブスがこんなまとめ記事を出している。

Boston Bombing: How Google, Social Media And Cloud Bring Hope Amid Tragedy

ガールフレンドの応援で現場に来ていて、容疑者に爆発物の入ったバッグを間近に置かれ、爆発で足を失った男性。その容疑者の特徴をFBIに伝え、人定に貢献したと言われる。

Boston Bomb Victim in Photo Helped Identify Suspects

ネットでは、そのげがの治療のために、とグラウドファンディングの呼びかけが立ち上がり、すでに40万ドルを超す募金が集まっているようだ。

BucksforBauman

Boston Bombing Hero Who Identified Suspect Resorts To Online Fundraising To Pay His Medical Bills

事件発生当初、情報が錯綜する中で、ツイッターでは、臆測や条件反射的なリツイートを避ける、冷静に対応するよう呼びかけるツイートが目立った、とワシントンポストのエリック・ウェンプルさんのブログは指摘する。「ツイッターはジャーナリズムのオンブズマンの役割を果たした」と。

Boston explosions: Twitter acts as journalism’s ombudsman

だが、一方で、当然のように募金詐欺も動き出したようだ。ボストン・グローブによると、FBIは、事件発生直後に125以上の新しいウェブサイト用のドメイン名が登録されたとして、募金詐欺への注意を呼びかけたという。

Beware Boston Marathon bombing scams

MITの研究者、マット・ステンペックさんのブログでは、ボストンマラソンの公式アカウントに似せたツイッターアカウントが、「リツイートの数に応じて寄付を行う」といったツイートを発信した事例を取り上げている。2000リツイートになったあたりで、スパム認定をされたようだ。

THE BOSTON MARATHON, SOCIAL MEDIA AND THE NEWS

ソーシャルメディアで過熱した犯人捜しとメディアの誤報が渾然一体となった事例の検証も、メディアの手で行われている。

特に頻繁に取り上げられているのが、ソーシャルブックマークサイト「レディット」での、「犯人捜しのクラウドソース」だ。ロサンゼルス・タイムズが丁寧にまとめている。

Boston bombing: Reddit learns how ‘witch hunts can start’

Boston bombings: Social media spirals out of control/ Web sleuths cast suspicion on innocent people and spread bad tips and paranoia.

ここではボストン爆破テロの専用のスレッド「ボストン爆破犯を捜せ」が立てられ、ネットで公開されたおびただしい画像や書き込みから、犯人捜しが過熱。行方不明になっていたブラウン大学の学生が、爆破犯ではとの書き込みがひとり歩きし、それをロイターのソーシャルメディアデスクがツイート。学生の行方を捜すために家族が立ち上げたフェイスブックページに誹謗中傷が殺到する事態になったという。

さらに、見物に来ていた無関係の高校生の写真を、「バッグマン」の見出しとともにニューヨーク・ポストが1面に掲載するなど、犯人捜しは収拾がつかない状態だったようだ。

ロサンゼルス・タイムズはレディットのスレッドの管理ボランティアの話を載せているが、もはや削除の手が追いつかない状況だったという。

このスレッドは現在、閉鎖されている。

それだけではない。ソーシャルメディアでは、ごくごく単純な勘違いも、一気に広まってしまうようだ。容疑者の兄弟がチェチェン共和国出身という情報が、どこでどう勘違いをされたのか。4月19日付けで、チェコの駐ワシントン大使名でこんな声明が公表されている。

「事件の容疑者に関連して、ソーシャルメディア上では極めて残念な誤解が見受けられます。チェコ共和国とチェチェンは全くの別ものです――チェコ共和国は中央ヨーロッパの国、チェチェンはロシア連邦に属する国です」
Statement of the Ambassador of the Czech Republic on the Boston terrorist attack

まずこのあたりから、丁寧に誤解を解いていく必要があるようだ。

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朝日新聞記者のネット情報活用術

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